2013-04-21
見た目'50年代風である。
リアサスがプランジャータイプから初めてスイングアーム式になった時代のバイクだ。
W800やエストレヤなどの旧車風では無く、旧車そのもの。
これが21世紀になってもインドの工場で作り続けられていたのだ。
本家イギリスのロイヤルエンフィールド社は1970年代に倒産し、エンフィールド・インドとして 生産を続けていたが1995年からロイヤルエンフィールドの商標を獲得し現在に至る。
OHV、アルミコンロッド、右チェンジ4速、左ブレーキ、キャブ、ポイント点火、ギアボックス別体などイギリスの旧車の特徴そのままだ。
まるで鎖国時代の火縄銃のようだ。
2008年にはモデルチェンジし、FIや一体型エンジンの現代風となる。
新型は左チェンジの5速。
新型エンジンはOHVでボアストロークも旧型そのままとし、低速トルク型のエンジンフィーリングは変わらない。(圧縮比は高いが)
しかし、シフトフィールは全く別物で日本車からの乗り換えも問題ない。
乗り味は新型の方が好みだ。運転しやすいし。気持ちイイ。SR的と言える。
でも、やっぱり旧型のこの形、4速が魅力だ。
はじめから単気筒好きだった訳ではない。
当時('70年代後半)はGX250に乗っていた。
好みは今と全く変わらずルーカステール、カットマフラー、サドルシートなどでカスタム。
その頃タイムトンネルを見に行く。
レースの事はほとんど覚えていないのだが、会場でいろいろなバイクに試乗させてもらったり帰って来てからの試乗会の方が良く覚えている。
あらゆる大排気量車に乗ったが、その時に初めて乗ったSR500は一番印象に残った。
それから5年SR400を購入する。(限定解除に7回失敗し諦める)
'83年にSR400を購入しても全く同じ仕様。
会社の人はバイクを買い換えた事にも気付かない程。(2台はソックリだし)
実はSR購入時にロイヤルエンフィールドも気になっていたのだ。
(トライアンフじゃないところが自分らしいと思う)
しかし当時は何の情報も無く、外車など買う勇気も金も無く普通にSRを選んだ。
それからSR病は覚める事無く25年間続くのである。
だが常に4速、ロングストロークエンジンにはあこがれていた。(ハーレーを含む)
周りの友人もバイクを降りてツーリングに行く事も無くなり2008年とうとう売ってしまった。
その後スクーター生活になり、悶々と過ごしていたのだ。
そして2013年、娘が教習所へ通い始めたのをきっかけに大型二輪を取ろうと言う気になった。
'75年の二輪免許改正前に取っておけば良かったとずっと後悔し続けていただけにそう決めたら行動は早い。
すぐに教習所へ申し込みに行く。
約1ヶ月で大型自動二輪免許取得。
さて、何を買おうかな。
せっかく大型取ったんだからやっぱりハーレーか?
いや、あれはネジがインチだし、工具持って無いし。
またSRか?いやいや、維持費大変だし250にしておくか。
エストレヤとか250TRもいいかな。とか。
考えているうちにロイヤルエンフィールドが急浮上。(やっぱりインチじゃん)
シングル病は治っていなかった。
昔あこがれたあのバイクに乗ってみよう。
ロングストロークのシングルに乗りて〜。
いろいろ調べ始める。
キャブとインジェクションがある。
いや、違うぞ。エンジンが違うじゃん。
新型と旧型がある。
この時点で2008年で旧型は生産終了していることを知る。
中古しかないのか。
どこで売ってんだ?
ウィングフット? 聞いたことないな。
でも有名らしい。
一度見に行ってみよう。 ウィングフットのWEBサイトで中古を物色する。
次々と売れて行く。
これぞと言うのに目を付ける。
また売れて行く。
仕方無いので第二候補を見るだけ見てみよう。
こうして初めてウィングフットに行く。
第二候補だし、そんなに気に入った訳でもないし、と思いながら跨ってみる。
やはりダメだ。ポジションが変すぎる。
細部の出来もダメダメだ。
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